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<title>竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description>日本の歴史は、勝海舟の頭脳と坂本龍馬の行動力が重なり合うことにより、加速度を増すことになったのだと実感させられた。もちろん、坂本龍馬に彼にとって斬新な考えを持つ勝の言うことを受けとめる柔軟でとらわれ...</description>
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日本の歴史は、勝海舟の頭脳と坂本龍馬の行動力が重なり合うことにより、加速度を増すことになったのだと実感させられた。もちろん、坂本龍馬に彼にとって斬新な考えを持つ勝の言うことを受けとめる柔軟でとらわれない心があったということがここに幸いしていると思う。

参照：http://pios.client.jp/article/2010feb/20100304.html現在の龍馬像を確立した作品です。

内容は大変面白く、幕末の通史がこの作品でかなり分かりますし、史実に対する調査も相当なもので、読む価値の高い作品だと思います。

この小説のインパクトが凄すぎて、竜馬の実像のように思われる方も多いと思います。
しかし、作者の司馬さんが「龍馬」を「竜馬」と書き換えているように、これは司馬さんの語る竜馬です。

また、司馬さんは人物の好き嫌いが激しく、嫌いな人物に対しては容赦なく書いていらっしゃいます。
これは、あくまで司馬さんの主観ですので、その人物に対する歴史的評価ではありませんし、読んでいくと竜馬以外の人物は全て小さな人物と思ってきてしまいます。
なので、この本だけで龍馬や幕末を語っている人は、やはり偏っている気がします。

ただ、それだけ司馬さんが書いた竜馬は面白く、インパクトがあるのだと思います。

龍馬に興味を持ったら、この本だけでなく、様々な龍馬本を読み、幕末を知る事をオススメします。

大河に取り上げられ、またまた龍馬が注目されていますが、司馬さんがこれを書かれてから半世紀近く経っており、新しい史料も多く見つかってきました。この竜馬と実際の坂本龍馬を一緒にはしないほうが良いと思います。

若干、批判的になりましたが、小説としては大変面白く、生き方に影響を与える本であることは間違いないと思います。未読の方は絶対読んだ方が良いですよ。







ドラマを見て、たまらなく読みたくなりました。
ドラマ以上に面白いです。
史実に忠実というよりは、エンターティメントに徹した作品です。司馬遼太郎の本質は歴史小説作家ではないのではないかと、最近思い始めている。批判しているわけではない。ただ、こう考えると歴史作家としての彼への過剰な評価に今まで何か吹っ切れなかった思いがしていたことが、自分なりに腑に落ちるのだ。彼は「青春小説」作家なのだ。題材として歴史を舞台としているが、その主人公たちの多くは若き青年であり、ほとばしる野心や、夢への渇望を抱えてそれぞれの時代を駆け抜けていった者たちだ。「燃えよ剣」「峠」「坂の上の雲」「胡蝶の夢」「箱根の坂」…、そしてその原点にあるのがこの作品だ。後年、司馬史観とまで言われるまでに歴史そのものを語り始める司馬遼太郎だが、「日本史が所有している青春のなかで、世界のどの民族の前に出しても十分に共感を呼ぶにたる青春は、坂本竜馬のそれしかない」間違いなく「竜馬がゆく」を書いていたときの彼は「青春」を描いているということを自覚していた。史実上の龍馬の実像をどれだけ捉えているかは議論があるだろうが、司馬遼太郎の描いた「龍馬」ならぬ「竜馬」は間違いなく過去現在を問わず、誰もが否定しようのない「青春」そのものに違いない。こんなにも快活で、こんなにも行動的で、こんなにも愛された男が、かつて歴史のまっただ中にいたのだ。ラスト近くに文字通り「龍馬が行く」と書かれた部分を思い出すと胸が熱くなる。私が読んだのは、じつは30年以上も前だというのに。「竜馬がゆく」の中で、司馬遼太郎は最初から最後まで坂本竜馬を見どころのある男として扱っている。幼少時代から、彼は後に時代を動かす男へ成長することを、読者にずっと伝えている。
その手法により、読み手はどんな場面においても、安心感を持って竜馬を見守ることができ、その行動が定石の行動と大きくかけ離れていればいるほどに、楽しみを覚え、少しづつ見せる大物の片鱗にワクワクしてしまう。
そこには「この人は大きい事を成す人だ」という期待を持って、数々のエピソードを見守っていく楽しみがあるのだ。

後世に書かれた歴史小説。「実在の人物」と「書き手」の時間を隔てたその距離感が、その描き方を可能にする。
確かに竜馬は変わり者で、人と違う事を成した。魅力の欠片は、歴史の資料に見てとれる。しかし、司馬遼太郎の手によって、竜馬はいい男となった。という面も否めない。「竜馬は大物であった」という確信を伝え続ける文章によって、竜馬は世間にいい男として広まったのだ。
史実と作家の力量の2つが、絶妙なバランスでこの本の中にある。その辺りを冷静な着眼点で読んでみるのも面白いかもしれない。
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<title>竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)</title>
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<description>遂にきた、最も楽しみで興味深かったと言ってもいい、勝海舟との初対面のシーン。

勝を暗殺しようと勝の家に行った竜馬が、逆に勝に弟子入りするという伝説の一幕。
竜馬の気まぐれな（？）行動を、著者もうま...</description>
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遂にきた、最も楽しみで興味深かったと言ってもいい、勝海舟との初対面のシーン。

勝を暗殺しようと勝の家に行った竜馬が、逆に勝に弟子入りするという伝説の一幕。
竜馬の気まぐれな（？）行動を、著者もうまく描ききれなかったようだが、この場面の解釈にはなるほど〜、と思わされる。

この勝との出会いが、竜馬自身にはもちろん、日本にとっても、時代の流れを変える大きな出来事となる。

情報の少ないこの時代、脱藩してお尋ね者となった竜馬が、革新的な考えを持ち得、海援隊を組織することが出来たのは、勝の力があったためだ。
勝の、幕府軍艦奉行並という地位による情報力、実際に外国を見てきた経験と国際感覚を、固定観念に縛られず自由な発想力を持つ竜馬はスポンジのように吸収していった。


多くの志士が、勤王だ、攘夷だ、倒幕だと叫び、議論し、武力行使を始める時世に、竜馬は勝と海軍学校を組織し、金策に走る。
これが、古き時代を壊し、新しい時代を築く礎となる。

男は、法螺を吹きながらも実務家であれ。勝海船、おりょう。竜馬の人生で大切な出会いが3巻には終結している。日に何度も歴史上重要な動きをする竜馬に対して、著者司馬さんも「追っつけなくなってきた」と本書で語っているくらいだ。目まぐるしい展開に時間を忘れる。江戸時代には、藩という意識はあれど、日本人という意識はきわめて希薄だったという。その点、イタリアの歴史と似ている。人は環境に左右される生き物であり、藩人という意識を飛び越えて日本人であることを明確に意識して、ある意味泰然と、しかし周到に生きた日本人の嚆矢が坂本竜馬であろうということが良く分かる。現代においても、大局を観るということの意義はいささかも失われていない。この小説そのものも、昭和42年ごろ執筆されたと聞く。

調べたところ、「産経新聞」夕刊に1962年6月21日から1966年5月19日まで連載された作品であるとのこと。4年がかりの大変な力作。

参考になった箇所は、以下の通り、
→岩崎弥太郎
 利口な男なのだ。新旧両派の対立が将来もっと激化することを見通している。
 そういう対立の間にはさまれて、人に無用の恨みを買ったり、あるいは大怪我をしたりするのは、ばかばかしいと思ったのだ。
 もって生まれた気力胆力が超人的

→アメリカなどは、将軍家を選挙するそうじゃ。商人でも、票が多ければ将軍家になれるそうじゃ。それから見れば、土佐の上士、郷士の争いなどは、鼻くそのようなものではないか。

→馬鹿
 まだ、早すぎたのだ、時期が。
 無駄に命を捨てた連中への、言いようのない怒りである。

→寺田屋
 現今もなお、ほぼ旧観をとどめて営業を続けているから、興味のある読者は一泊されるがよかろう

→瀬戸内海で私設艦隊を作り上げて、その武力をもって世直しをやってやろうと考えている竜馬

→竜馬
 およそ我意我執というものがなかった。天然自然に、まるでうまれたままの明るさで生きているような男だった。もともと、何を容れるにしても、器が途方もなく大きくできているのである。
 剣は、詰まるところ、技術ではない。
 所詮は、境地である。 私は幕末については教科書程度の知識しか持ち合わせていなかったので、本書で描かれる寺田屋事件や竜馬と勝海舟の出会い等の劇的な歴史の展開にただただ圧倒されてしまった。幕末の面白さを今更ながら理解できた感がある。本書の特徴は、筆者が主要登場人物の一人一人に対し、これでもかと言わんばかりに分厚い性格付けを行っているところである。ここから伺い知ることのできる司馬の人物評が興味深い。お盆休みを利用して読んでいます。

おもしろくて、つい１日で読んでしまいました。
３０年以上も前に書かれた作品とは思えない読みやすさです。

知っているエピソードは当然多いものの、
各エピソードを埋めるような知らないエピソードも多数ちりばめられているので、
読んでいて飽きません。
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<title>竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)</title>
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<description>江戸での剣術修行期間が終了し、土佐に帰った竜馬。
地方では勤王の志士たちが幕の意志を持ち始める中、竜馬は己が何を為すべきか（「自分にふさわしい天命はないものか、と」）惑いながら日々を送る。

薩長土...</description>
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<![CDATA[
江戸での剣術修行期間が終了し、土佐に帰った竜馬。
地方では勤王の志士たちが幕の意志を持ち始める中、竜馬は己が何を為すべきか（「自分にふさわしい天命はないものか、と」）惑いながら日々を送る。

薩長土の三藩密約の実現が難航する中、土佐勤王党を率いる武市半平太が遂にクーデターを敢行。
時を同じくして、竜馬は土佐を見限り、様々な犠牲と協力のもとに脱藩。（齢26？）

遂に竜が狭い土佐から日本の大海原に飛び出した…。



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同じ土佐出身で目的は同じながら、武市と竜馬は見ているものが全く違う。
多くの志士が時勢に流され、体面に拘る中で（そう感じた）、竜馬は細かいところは度外視して、物事を大雑把に、言い換えれば本質をズバリと捉え、加えて、自分がその中で何を為すべきか、を考え実行できる人物であったことが描かれている。

参政（家老）を斬ることは出来ても殿様を斬ることは考えも及ばない、藩論を倒幕へ一本化したい武市と、藩体制を崩すことを考え始める竜馬（と久坂玄瑞）のスケールと思考の「タガ」の違いだ。
この点、下手に教育熱心でない竜馬の柔軟な思考が強みであり魅力でもある。

また、江戸留学において北辰一刀流の免許皆伝を得、土佐はもちろん方々で剣客としての名を高めたほどの腕を持ちながら

「剣術なんてものは、しょせん、これだけのものさ。（中略）こんなものの勝負に百年明け暮れていても、世も国も善くはならないよ。」

「おれは剣客ではない。志士じゃぞ。」

と言える、時勢を捉える目と、過去にしがみつかない潔さ。


もちろんこれらは史実ではなく、資料から司馬遼太郎が読み解き描いた人物像であることをお忘れなきよう。



竜が解き放たれ、時代はさらに回ってゆく。
狂狂（くるくる）と・・・ねｗ本書は、井伊大老暗殺後、ふつふつと湧き上がる攘夷の思いが
各地の志士たちへ飛び火し、尊王攘夷とし沸騰する、風雲前後の話です。
翻り現在、行き過ぎた自由主義経済が破綻をきたし、
危機的事態が発生。
その後の余波、進むべき道も見えず、不穏な時代に入り、
日本の未来、行く末など心配になる。
しかし、竜馬という男の生きた時代、
彼らの歩んだ道、生き様に、
たくさんの勇気、誇り、元気、思いを貰える。
本書は、江戸への旅立ち後、
竜馬は、進むべき道を模索している。
まだ序曲であるが、面白くなるあたりと思える。
欧の革命に比べ、明治維新は遅れている、などいえない、
気概、思い、情念が侍達にはあった。
身分制度を作り未来永劫、家督で人の生き方を決める体制に
NOを突き付け、幾多の屍を築き、結果とし幕府を瓦解させ、
維新を起こす原動力となった竜馬、共に戦った志士、浪人達、
竜を支え、周りにいた女性達、様々な人々なども魅力的である。
世界にも類を見ない、英雄であり、その人柄に思いを馳せ、星５の推薦。龍馬が江戸で剣術の技を研き、次第に頭角をあらわす。ついには千葉道場の塾頭にまで上り詰め、土佐へ戻る。父親の手紙を持ち続け、ついには志を果す。見事に描かれる龍馬の青年編。英語にするならこう言うのが適切かと思いますねぇ。初めて読んだのは19の時でした。何度も読み返している訳ではないですが、読書嫌いだった私が、一気に読み込んだのはこれが初めてでした。単なる歴史を解説するものではなく、剣術が披露されながらのこういった読み物は大好きです。竜馬の志の大きさは皆さん知っての通りかと思いますが、彼の自然体が凡人の私には感動を与えてくれたと思っています。司馬遼太郎さんにも感謝したい。 まだ二巻を読んだだけだが、『坂の上の雲』と比べて物語のテンポが良く、非常に読みやすい。この時代は風雲の時代だったから、そして竜馬の人生そのものが波乱そのものだったからと言えばそれまでだが、私は随所に散りばめられているチャンバラが本書の良好なテンポの要因の一つだと考えている。漫画や映画で言うアクションシーンが豊富であり、誰でも楽しみながら読み進めることができ、かつ、竜馬についての知識を貯えることができる。ここら辺に本書の人気の秘密があるのではないかと思う。
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<title>竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)</title>
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<description>いよいよ倒幕を目指した明治維新が始まろうとする。竜馬は、一点の迷いもないようで水を得た魚のようにスイスイと動きまわる。その様子が軽やかな描写であり興味深く読んだ。教科書というのは何なのだろうと思う。...</description>
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いよいよ倒幕を目指した明治維新が始まろうとする。竜馬は、一点の迷いもないようで水を得た魚のようにスイスイと動きまわる。その様子が軽やかな描写であり興味深く読んだ。教科書というのは何なのだろうと思う。幾分のデフォルメがあるとはいえ、幕末の数年間にはや1700ページもかけて向き合っていると、人ごと、歴史ごととは思えない当事者意識が芽生えてくる。

思い叶わねば切腹、反逆の嫌疑で命じられ切腹、今の時代自殺はあっても、自分の腹を自ら割いて自害するなどということは、今の私からは考えにくい。思想の違い、主義の進め方の違いで、多くの志が若くしてその命を散らしていった。

今を生きる者として、当時の散った魂の無念さを少しでも感じ取り、彼らが目指した地位に差別なく、自由に生きれる世の中が今であることの有難さを静かに感じ、感謝する。

参考になった個所は以下の通り、
→なまなかなことで、世の中は変わらぬ。間崎らは死んだが、いつかはこの天下をわが手で覆して彼らの霊を慰めてやる

→昭和初期の陸軍軍人は、この暴走型の幕末志士を気取り、テロを起こし、内政、外政を壟断し、ついには大東亜戦争を引き起こした

→攘夷活動
 外国政府に対して、日本人が他のアジア人と違い異常な緊張力をもっていることだけは十分に示現した。
 日本は、トルコ以東において西洋人侵略されなかった唯一の国であるといういい結果

→高杉晋作
 士農工商の階級を撤廃した志願兵軍隊を創設

→人間の文明の発展というものに参加すべきだ。そうあれば、三上ヶ岳の不滅の燈明のように、その生命は不滅になるであろう。

→政治というのは、庶人の暮らしを立てさせてゆくためにあるものだ

→「もっとも」
 と竜馬は言葉をつづけた。
 「こんな時勢に悩んでいてもはじまらない。自分の信念だけが頼りなのだが」

→が、時勢は動いている。
 それを横目で見ながら、こういうまわりくどい道をひとり歩くというのは、よほどの忍耐力が要った。 志士たちの狂想から距離をとって独自の道を歩む竜馬の生き方がうまく描かれている。ここに竜馬と本書が世代を超えて示される秘訣があるのだろう。本巻では京の政変で物語がダイナミックな展開を見せるが、やや物語の展開が遅く、若干マンネリ的なものを感じてしまった。とは言え、読者に読むのをやめさせない手法は司馬は知悉しており、問題なく最後まで読むことができた。武市半平太の死や千葉さな子と片袖の逸話など、
いわゆる知っている竜馬が登場してきます。

竜馬の心情や成長が、エピソードをつなぐように盛り込まれ、
非常に親近感が湧きます。

内容が密になってきたので、一気に読むというわけにはいきませんでした。
じっくり読むのがおすすめです。いよいよ騒乱の時代へと世の中が変わりつつあり長州の勢力が弱まり、土佐の勤王党が倒れ、
京都では新撰組が縦横無尽に走り回る。
しかし、竜馬はそんな騒がしい世相の中で、いよいよ軍艦を手に入れ、神戸に海軍塾を作る。
自らの志に向かうべく独自の道を歩み続ける竜馬の姿に本当の勇気や強さを感じざるを得ない。

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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/05/4167105721.html">
<title>竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)</title>
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<description>本巻で互いに憎しみあう薩摩藩と長州藩の手を握らせ竜馬が中に入り薩長同盟を結ばせる。歴史がダイナミックに動こうとする激動の時代の描写が面白い。薩長同盟。
様々なメディアを通して概要は知ってるはずなのに...</description>
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本巻で互いに憎しみあう薩摩藩と長州藩の手を握らせ竜馬が中に入り薩長同盟を結ばせる。歴史がダイナミックに動こうとする激動の時代の描写が面白い。薩長同盟。
様々なメディアを通して概要は知ってるはずなのに、
まるで初てこの同盟のことを知るかのように、
頭をリセットされて新鮮な気持ちで読めます。
なぜでしょう。

竜馬の物語は知っている！と思ってる方にもぜひ読んで欲しいです。

新鮮といえば、艦長としての坂本竜馬の活躍もおもしろいです。
 幕末は戦国と並んで日本史上の激動の時代であるが、劇以上に劇的な史実の面白さが本書ではこれでもかと言わんばかりに表現されている。特に、幕末の最大のハイライトである薩長同盟の下りは臨場感があり、見事の一言。寺田屋襲撃事件も手に汗握る展開だった。幕末の魅力を初めて感じることができた。犬猿の中にある薩長両藩を竜馬は利をもって説き、誰もが理想としつつも成功するとは思わ
なかった薩長同盟を成立させる。
才谷屋という商家と親戚関係にあり、亀山社中という日本発の会社を設立させるような天性の
商才を持つ竜馬だからこそできた同盟関係といえるだろう。

幕軍と戦う天才軍人高杉晋作らの活躍も見逃せない！ 時代がこの男を欲していたのだろうが、日本という国が間違いなく竜馬を中心にしてグルリと回った。歴史の教科書には簡単に「薩長同盟」と書いてあるだけの事だが、これを成すためにどれだけの苦労があったかがよくわかる。

 そして徐々に幕末のその先を見据える男が現れだす。高杉はクーデターで新政権を確立するなり「もう俺の役は済んだ。人は艱難なときは一致団結できるが富貴はともには出来ん。きっと仲間割れが起こる。俺はそれより外国へ密航して武器を買い入れ対幕戦争を有利にする」当時としては斬新過ぎることを言ったり、竜馬自身も「革命がなっても亀山社中のものは政府の役人にはなるな。世界の貿易商社を目指すのだ」とも言う。
 そんな中、苦労を共にしてきた池内蔵太ら数名が竜馬の指示で長崎から鹿児島へ向かう途中に沈没して死亡してしまう。この時の描写には思わずもらい泣きをしてしまう。「すべて天命である」と自らを躾け死をいちいち悲しむ事を嫌う竜馬も一人うずくまって涙を流す場面は心中察するに余りある。
 それにつけても買ったばかりの船が一日で沈没したり作った海軍学校は取り壊されたりと竜馬の運はそれほど良いとも言えないのだが、それをばねに跳ね返し続ける彼の胆力に恐れ入る。

 おりょうに「昔のような純情さがなくなってきたわ」といわれ「純情だけでは人間の乱は鎮められんからな。古来、英雄豪傑というのは老獪と純情の使い分けの上手い男を言うのだ」と竜馬に言わせる司馬遼太郎の歴史観も素晴らしい。
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/06/4167105713.html">
<title>竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)</title>
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<description>新撰組が長州藩を襲撃した池田屋ノ変より、明治維新へ雪崩れこんでいく様が見事に描かる。竜馬が世論を見守りつつ待っていた激動の時代に突入する。勝海舟の紹介で西郷隆盛に会うタイミングもまた面白い。歴史上の...</description>
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新撰組が長州藩を襲撃した池田屋ノ変より、明治維新へ雪崩れこんでいく様が見事に描かる。竜馬が世論を見守りつつ待っていた激動の時代に突入する。勝海舟の紹介で西郷隆盛に会うタイミングもまた面白い。歴史上の人物が次々に登場する。壮烈な覚悟を心に秘めている。何が明治維新の志士をそうさせたのか、現代の我々と何が違うのか？武士道という潔さのカルチャーがそうさせるのか。へこたれなさ、死に対する恐れのなさは驚嘆をもって心に感じられる。

竜馬は、それでもじっと落ち着いて頃合い、機会を探っている。一個の命簡単に葬り去れぬと念じているかのようだ。西郷隆盛と出会う。歴史上の人物が交錯する様は、これがノンフィクションにほぼ近いフィクションということすら忘れさせて、あるがままの歴史に接しているようだ。


参考になった個所は以下の通り、
→来島又兵衛
 晋作もそうだが、あんたも書物を読みすぎておる。情勢を云々してから行動しようとしおる。武士が士道を立てるのに情勢もくそもあるものか。君辱めらるれば臣死す、武士はこれだけを知っておればよい

→古高俊太郎
 来島さん、やりましょう。新しい時代が来るためには死に役が必要です。私は今年37になる。すこし長く生き過ぎています。この一挙のために死にますかな。
 新撰組は古高に言語を絶するほどの問を加え、古高はよく耐えた。が、最後に古高を梁に逆吊りにし、足の甲から裏へかけて五寸釘を打ち込んで突き通し、それへ百目蝋燭を立てて火を灯した。

→西郷
 島津久光に好かれず、しばしばその怒りを買い、二度、島流しになった。
 この人、学識あり、胆略あり、常に寡言にして最も思慮深く、雄断に長じ、偶々一言を出せば確全人の肺腑を貫く。且徳高くして人を服し、屡々艱難を経て事に老練す。其の誠実、武市半平太に似て、学識之有り。実に知行合一の人物也。是れ即ち、洛西第一の英雄に御座候。

→勝海舟
 単に幕臣ではない。百世に一人出るか出ぬかの天下の豪傑ですぜ。
 西郷曰く、
 勝氏と初めて面会したところ、実に驚き入った人物にて、とんと頭が下がりました。どれだけの智略が之有るやわからぬ塩梅に見受けました。まず英雄肌合いの人にて、佐久間象山より人物の出来は一段と勝っており、学問と見識はそれ以上であります。今はただただ、この勝先生をひどく惚れ申し候。池田屋の変、蛤御門の変と、長州の暴発を丁寧に書かれています。

個人の思惑を超え、止められない流れに身を任せ、
精一杯生きる志士達の姿に引き込まれます。

竜馬の活躍は少ないので、物語としては淡々とした風ですが、
それでも読ませる力はすごいですね。

後半の西郷との邂逅は、非常にわくわくさせられました。

いよいよ、坂本竜馬の本領発揮です。 本巻ではあまりにも有名な池田屋の変や蛤御門の変が扱われている。これらの事件については恥ずかしながら教科書レベルの知識すら持ち合わせていない私にとっては、司馬氏の冗長とも言える叙述は、事件の背景や経緯を詳細に教えてくれるものであった。歴史小説を読む醍醐味の一つがここにある。池田屋の変、蛤御門の変と血で血を洗う維新の歴史がいよいよ本格的に動き出している。
そんな中で、竜馬は西郷隆盛と出会い、いよいよ幕末の英雄たちが顔を揃えたといって
よいだろう。
歴史が動き出す瞬間がこの巻にあるといってよいだろう。
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<title>竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)</title>
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<dc:date>2010-03-10T20:41:23+09:00</dc:date>
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<description>物語中に多用される「時勢」という言葉が印象的です。
どのような策も時宜を得なければ、達成困難ということ。

時勢を掴んだ竜馬は、大奉還に向けて奔走します。
その行動はやや突出気味。

これは今まで親...</description>
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<![CDATA[
物語中に多用される「時勢」という言葉が印象的です。
どのような策も時宜を得なければ、達成困難ということ。

時勢を掴んだ竜馬は、大奉還に向けて奔走します。
その行動はやや突出気味。

これは今まで親身になって協力してきた薩長を蚊帳の外に置くようなもの。

もともと他人の褌で世を渡ってきた竜馬ですが、
このような他人の不審を招く行動をした所に、
竜馬暗殺への時勢をつくったのかな、と考えました。

いよいよ終盤ということで、最後の結末との関連をいろいろ考えてしまう一冊です。 教科書的な知識によれば、坂本竜馬の最大の功績は薩長同盟にあるとされ、私もずっとそのように理解していたが、海援隊の設立、大政奉還の働きかけなど、そのイニシアチブの尋常の無さは言葉では表せないことが本書を読んでよく分かった。また、この時代は英雄が割拠した時代だが、本書はあくまでも竜馬にフォーカスしてあって、物語が浮漂うのを最小限に食いとどめている。ハドリングがうまい。大政奉還、船中八策と理想の日本にするべく竜馬が駆けずり回る、まさに幕末史の
クライマックスである。

一度竜馬が見切りをつけたはずの土佐藩だが、竜馬は後藤象二郎、板垣退助といった人物
たちと協働していくこととなる。
この事象だけを見ると竜馬の変節のように見えるが、これまでの理想の実現という目的の
ためには、手段に関する小さなことにこだわらないという点では、一貫した主義を貫いて
いる。
そして、佐幕と勤王のどっちつかずという中途半端な状態にある土佐藩にここでも利を
もって説得にあたっている点でも竜馬のやり方には変りがない。
海援隊も土佐藩によって設立され、いよいよもって歴史は大政奉還に向かっていく。坂本竜馬の物語、全８巻の７冊目である

７冊目は、徳川慶喜が江戸幕府
最後の将軍に就くところから

金を求めている、船を求めている、未来を求めている
そんな竜馬を
見捨てたはずの土佐、お慶という商人、先の見えない幕府が
それぞれの利益のために、竜馬を追っている

経営者でもある竜馬は、
現在から未来へという時間軸と
九州から、京、大阪、江戸へと続く空間軸という二軸を捉えながら
現実解を得て、前へ進んでいく


竜馬が「大政奉還」を思いつくまでの苦悩がいい
そして、決めたが最後、火の玉のように周りを説得する姿がいい 薩長同盟ですら世を震撼させる奇抜なアイディアだったが、竜馬はそれに土佐の軍事力を背景にし幕府自身に大政奉還させるという荒唐無稽な考えをひねり出す。内戦をすれば国力が弱まり隣国中国やインドのように植民地として蝕まれ列強各国は今か今かとそれを待っている、という時勢勘をもとに必死にそれぞれの立場のものを説得し納得させていく。浪人という垣根の無い身分がここでも威力を発揮する。

 面白いのが土佐の後藤象二郎だ。放蕩過ぎる金の使い方と壮大野放図すぎるその性格が魅力的で自分が散在したしたとんでもない赤字を全て岩崎弥太郎に押し付けてしまうという解決策も凄まじい。それがその後の三菱の礎になっていくので岩崎弥太郎という男はとんでもない男だ。
 竜馬は反面何もないがアイディアだけは湯水のごとく出てくるという不思議な男。船すらないのに海援隊を作り上げことごとく人の褌で相撲をとる。やっと手に入れたいろは丸が紀州藩の船に事故を起こされ積荷ごと沈没したときには「ことごとく不運の男だなぁ」と思ってしまう。
 
 そして、長州の雄、高杉晋作が結核でこの世を去る。その辞世の句が素晴らしい。
「面白き こともなき世を おもしろく」
 
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<title>竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)</title>
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<description>以前にも読んでいたが、NHKで竜馬伝が放送されたのを契機に再度読み返してみた。感想は…やはり何度読んでも面白い!という一言に尽きる。筆者も何度も書いている「竜馬は幕末の奇跡」という言葉は正に言い得て...</description>
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以前にも読んでいたが、NHKで竜馬伝が放送されたのを契機に再度読み返してみた。感想は…やはり何度読んでも面白い!という一言に尽きる。筆者も何度も書いている「竜馬は幕末の奇跡」という言葉は正に言い得て妙だと思う。現代に於いては当たり前の事柄が当たり前でなかった当時に、天が時代の収拾の為に彼を遣わしめた、という感は著者ならずとも思わざるを得ないような…。竜馬の生は今の時代を思うと本当に短い。中でも本当の活躍時期は実に短い。しかし、その生はやるべきことを成して費えたように思える。正にその為だけにこ世に生を得た如くである。思うことはある。もし竜馬がもう少しでも永く生きていたら…鳥羽伏見の戦いや、その後の悲惨な戊申戦争はあれほどの惨劇を見ないで済んだかも知れない。慶喜もあんな形で逼塞せずに済んだかも知れない…と。そうすれば、明治期にもっと人材が残ったかも知れぬことを思うと非常に残念な思いがする。しかし、やはり歴史に「もしも…」はないのだ。過去を取り戻すことは出来ない。歴史はこれからの未来への警鐘であり道標なのだ。 ところで、取り上げる主人公に対して敵対関係にある側をどうしても悪役にしがちだが…私はこの時代に生きた人達は、皆それぞれが自分の信じる正義に立って懸命であったと思っている。その意味でどちらの善悪をも論じたくはない。ただ時流というものであろう。その歴史の中でそれぞれがその一足を刻んで歴史を作ってゆく。有名無名に関わらず。以て冥すべし。幕末史は面白い。色々な人物が転がっているように思える。そのような様々な人々のそれぞれの戦いを何冊も読んで、やっと何となく維新回天の姿が朧気ながら見えて来るような気がする。何故なら…歴史は勝者によって作られるというのが常だからである。しかし、竜馬が未だに根強い人気を持っているのは、やはり現代人が時代に不満だらけだからなのだろうか…?史上最高の小説として、カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)が名高い。５巻すべて読んだ。確かに人間の醜さも含めて、極めて多重層的に構成されていて圧巻だ。しかし、僭越ながら、So what? という気持ちになったのも事実である。小説を堪能した娯楽感としては、最上のもののひとつであったが。

しかし、竜馬がゆくの位置付けは違う。40歳を超えて初めて読んでおきながら、人生観の最も深いところで影響を及ぼした書籍と言い切ることができる。こんな男が日本の歴史の中に間違いなく存在したのだ。気持のいいぐらい無私に徹し、薩長同盟、大政奉還という明治維新の最重要シナリオをすべて一人で描き切り、実現せしめた男。間違いなく、日本の歴史上で一等の英雄であろう。

当たり前のことであるが、史実通りに、この小説の終末において、大政奉還のわずか一カ月後竜馬は死ぬ。天命のために、竜馬は最初から命など天に預けっぱなしであった。大事を成しても、地位すら求めなかった。これだけの器の大きさは、小説においても、歴史においても、現実においてもとんと巡り合ったことはない。

参考になった箇所は以下の通り、
→維新後、当然なことであるが、生者は栄え、死者は忘れられた。竜馬の名も、一部土佐人のほかは知る者も稀になった。

→私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって智恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件の一つなのであろう。

→竜馬の面白さは、その豊かな計画性にあるといえるだろう。
 幕末に登場する志士たちのほとんどは討幕後の政体を、鮮明な像としては持っていない。竜馬のみが鮮明であった。そういう頭脳らしい。

→千葉さな子は独身で世を終わった。

→おりょうは放浪の末、横須賀に住み、人の妾になったりした。明治39年、66歳で死んでいる。

→天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命が終わったとき惜しげもなく天に召しかえした。

→刺客たちの名は維新後の取り調べでほぼ判明するのだが、幕府の見廻組組頭佐々木唯三郎指揮の六人であった。

→この長い物語も、終わろうとしている。人は死ぬ。
 竜馬も死ななければならない。その死の原因が何であったかは、この小説の主題とは何の関わりもない。筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった。それを坂本龍馬という、田舎生まれの、地位も学問もなく、ただ一片の志のみをもっていた若者にもとめた。
 主題は、いま尽きた。
 竜馬は、暗殺された。竜馬の死について、余計な脚色をせず淡々と述べている所がよいです。
８巻という長さもまったく感じられないくらいおもしろかったです。

日露戦争で、皇后の夢に出てくる逸話。
この小説を読んだ後では、
竜馬が忘れられようとしていた存在であることが意外です。

薩長が故意に無視したのか、それとも実際は数ある志士の一人に
すぎないのか。
きっと、志士一人一人に物語があるのでしょうね。
興味がつきません。



 日本を代表する歴史小説として圧倒的な支持を受けている本書であるが、本書を読み、この評価が間違っていないことが分かった。そればかりか、本書を読んで、私は歴史小説と幕末の面白さについて開眼した。それほどの凄まじい魅力を持った書物である。本を読むのに年齢はさほど関係ないと私は考えているが、本書の場合はやはり中学生から大学生の時代に読まれて然るべきだと思った。後藤象二郎らの活躍もあり、徳川慶喜により大政奉還が行われる。
船中八策に記した竜馬が目指す日本を実現する舞台は整った。

竜馬自身もここまでが自分の役割と考、その後の政治に口を出すつもりはなかったようだが、
まるで予定されていたのかのごとく長岡慎太郎と共に凶刃に倒れる。
最期の直前に土佐の実家により兄の権平や姉の乙女らに再会しており、脱藩以来、一度も土佐へ
足を踏み入れていなかったことを考えると運命を感じる。

自らの役割を果たしきり、最期を迎えた坂本竜馬という人物がいたからこそ、今の日本があるか
と思うと「竜馬よ、ありがとう」と感謝の言葉を発さずにはいられない。
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/09/4102428011.html">
<title>ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫</title>
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<description>『私の考える成功者は、たいていの問題について知的な会話ができ、両手、両足の指に余る友達を持ち、心身の健康を保ち、人生の自由のきくあらゆる面で、中庸を信条とする人である。』

『二十歳から三十歳は、学...</description>
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<![CDATA[
『私の考える成功者は、たいていの問題について知的な会話ができ、両手、両足の指に余る友達を持ち、心身の健康を保ち、人生の自由のきくあらゆる面で、中庸を信条とする人である。』

『二十歳から三十歳は、学ぶ期間として、最も重要である。将来の仕事に必要な勉強をこの期間にすませておかないと、最後までしないで終わることが多い。三十歳になれば生活は妻子のものになる。住宅ローン、生活のための仕事。キャリアのための勉強に向ける時間はごくわずかしか残らない。』


 著者は、公認会計士、化学関連野の会社を複数経営した人物である。その著者が息子に対して、子煩悩の親父、応援団長、同僚、親友となって書いた愛情あふれる手紙が、この本の内容である。

 本書の文章は、難しい表現はされておらず、息子への厳しくも温かい文章がユーモアを交えて表現されている。その文章には父のあふれるほどの愛情が盛り込まれており、読者に共感と感動を湧き起こさせる。

 ここで本書の手紙の一部を紹介しよう。

・教育の設計（第二通）
・実社会での最初の日々（第五通）
・「企家」とは何か？（第七通）
・結婚を気軽に考えないで（第十一通）
・銀行融資をとりつけるには（第十六通）
・政府の検査官について（第十七通）
・人生の幸福とは（第二十一通）
・社員を解雇するとき（第二十二通）
・あとは君に任せる（第三十通）

 このように、人生全体のことから、経営の専門的なことまで幅広く書かれている。

 私は、この本を読んで感動したと同時に、著者の息子をうらやましく思った。世間の父親の中に、息子への愛情をこのような文字として残していてくれている父親はいるだろうか。

 自分が父親となった時には、自分の子供に対してこのような手紙を書きたいと思う。古本屋にてなんとなく目に付き購入した本。

読み終えた後にベストセラーであった事を知りました。

中身は父親から息子へのただの手紙ですが、人生哲学、自己啓発の本としても良書です。

もっと早くこの本と出合えたらと思う反面、今だから受け入れられるような気もします。

この本に出会えた事に感謝です。一番身近な人生の先輩からのアドバイス。 
20歳前後のときは聞きたくもなかったけれど、 
今は受け入れた上で、 
自分のやり方を見つけようと思っている。 

ちょっと大人になったのかな。 ビジネスの世界で生きていくためには、何が必要なのか？
 これは、著者のキングスレイ・ウォード氏が、長年の経験から培った理論を纏めたものであるが、実際にこれを読んでみると、以前レビューを書いた『お父さんからきみたちへ』（衣笠祥雄著、講談社文庫）の手法に、かなり似ていると言える。
 例えば、各項目の最初には、短い文章が書かれている。これは何を言いたいのかを先に予告することで、読者を引き付ける狙いがあると言える。その上、各項目の最後を「＊＊より」と締めることで、一層メッセージ性の強い内容になっている。
 ただ、この手法を初めから著者が狙って書いたのかは分からないが、これだけの項目をはっきりと、分かり易く書くことは凄いと思う。

 元々は、著者が遺書代わりに書いたメッセージであるが、この本で書かれていることは、多くの若にとって重要なものばかりである。だから、これは特に、若い人に読んで欲しいと思う。
経営者が持つノウハウが少し明かされている点で、

参考になる点はあります。しかし、全体的に言って、

世界観の中にビジネスとレジャーしかなく、

それ以外の世界認識の仕方というのはほとんどないようで、

その点でどんなものかと思いました。


ビジネス・オリエンテッドだけではなく、他の

世界観も、人間の世界にはいくつもあるのだということを

念頭に置いて読まれるといいのではないかと思います。

特に若い方は。


下手な読み方をすると、現在のギスギスした世の中が

当然であり、それでいいのだというような考え方が

増強されてしまうように思います。それが気になるところです。

?「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」（まえがきより） ???本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。 ???本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。 ???原書は『LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON』で、全世界でミリオンセラーとなった。時代が変わっても輝きを失うことのない1冊。（土井英司）
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<title>LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)</title>
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<description>この本、好きです。
だけど毎日の献立作りにはあまり使えなかったです。
というより、私の期待が大きすぎたのかもしれません。

この本を読んだ後に、ホームページを見ました。
写真がさらに多くて、臨場感あ...</description>
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<![CDATA[
この本、好きです。
だけど毎日の献立作りにはあまり使えなかったです。
というより、私の期待が大きすぎたのかもしれません。

この本を読んだ後に、ホームページを見ました。
写真がさらに多くて、臨場感あふれていて、このホームページで十分でした。

でもこういう本は好きです。
第二弾も読みたいです。




日本の洋食屋さんの洋食の味を再現したいなら、この本はまさにお勧め！

レシピのネーミングもおもしろくて、何だか、気持ちが優しくなる物語を読んでるよう。「がんばれ兄ちゃん！のハンバーグ」を作ったけど、美味しかった〜！！サイドデッシュの野菜も、ほんとお店で食べてる感じ。これだけの味を家で作れたら、もう大満足だ。家だと材料もこだわって選べるので安心でよい。きちんと作れる人の作った本
最近のブログ本などに、無駄なお金をつかわず
作れる人が作った本を買いましょう！
簡単なコツがうれしい。ハードカバーですぐ閉じるので使いにくい、という意見があったので、その点をフォローさせて頂きます。
私は、冷蔵庫の強力マグネットで、本立てにもラップ置きにもなるタイプのものを使っていますが（千趣会で購入）、まったく問題ないです。むしろ、ハードカバーなのでしっかり立ちます。
本を置いて使うのではなく、ブックスタンド等の使用を想定されているのでは？

細かな手順ごとに写真が掲載されているので、手順や切り方がすごくよく分かります。

により、料理のコツを伝えようという飯島さんの気持ちが伝わってきて、読むと嬉しくなる本です。
早速、豚肉のしょうが焼きを作りました。文句なしに、美味しかったです♪
この本、とてもわかりやすいです。 
沢山の写真と極めた言葉を最小限に。 
メニューひとつひとつに糸井さんがつけたのかな？と思う 
名前があります。 
おむすび、からあげと一般的なメニューだけど 
それをシーンに合わせて、ニュアンスで種類分けした感じです。 
こんな感じのおむすび、みたいな。 

特別の料理と言えば御節やクリスマスなど 
１年に１回くらいしか作らない可能性の高いものではなく 
普段良く食べている、みんなの大好きなメニューを 
もって丁寧にひと手間かけて心のこもったごちそうにしちゃおう！ 
というものなのでしょうね。昔のおかあさんがしてきたこと、 
そのままかもしれません。
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/11/4167105829.html">
<title>坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)</title>
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<description>この(第7巻)においては、日露戦争における、いわゆる《奉天会戦》が描かれている。この戦いは、結局、日本のギリギリの《勝利》となるのだが、それが、読んでいると信じられないほどである。純粋に《兵力》の点...</description>
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この(第7巻)においては、日露戦争における、いわゆる《奉天会戦》が描かれている。この戦いは、結局、日本のギリギリの《勝利》となるのだが、それが、読んでいると信じられないほどである。純粋に《兵力》の点で考えれば、日本が勝てるはずがないほど、ロシアが優勢である。にも関わらず、結局、日本がギリギリで勝った。その原因は、何といっても、その当時のロシア陸軍司令官が《無能》だったからである。これほど優勢な兵力が、司令官が無能であるという、ただそれだけで敗北してしまう所に、歴史の《凄さ》がある。もし、日本がこの会戦で敗北したら、歴史が根底から変わっていたことを思えば、日本人としては大変《幸運》だったと思う。しかし、たった一人の司令官の無能ぶりが、歴史の流れを決めてしまったことを思うと、少し《冷や汗》が出てくる。この(第7巻)もまた、学ぶ所の多い一巻でした。全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の７巻目。 

とうとう７巻目まで読み終わりました。 
ふう〜。(-.-)y-゜゜゜ 

……と、タバコを吸ってる場合ではない。 
日露戦争も、陸戦のクライマックス奉天会戦に突入しました！ 

兵力・火力共にロシアのほうが、圧倒的に上です。 
でも、大量の血を流しながらも、日本は勝利を手にします。 

なぜか？ 

それはやはり、作戦、及びそれを遂行うする組織の力にあったと言えましょう。 
明治維新を経た日本は、出来たてホヤホヤの新興国でした。 
だから、組織も硬直化していなく、才能のある者が比較的自由に采配を揮えたのです。 

それに比べ、ロシアは官僚組織です。 

奉天会戦の指揮を任されている陸軍大臣・クロパトキン。 
はなはだ臆病で、統帥の力がありません。 
しかしながら、周りがそうさてる点もあります。 
彼の周りにいる参謀官サハロフなど、 
「かれはロシア陸軍きっての実力者であるクロパトキンにさえ密着していれば軍人としての将来は安泰であると考えており、それによっておこるかもしれない国家の崩壊などは、ほとんど──どの官僚的軍人にとってもそうだが──意識の外のあった」 
と作者は書いてます。 

参謀が、参謀足り得ない。 
これでは、いくら軍事力があっても中々勝てませんね。

しかし翻ってみると、これって今の会社組織にも言えると思います。 
図体が大きい会社でも、中のコンプライアンスがしっかりしてなかったら、たちまち官僚組織に陥ります。 
そして終いには、新興の小さな会社に倒されていくのです……。 

あの会社とかこの会社とか、思わず脳裏に浮かんでゾッとしてしまいました。 好古騎兵隊が登場！ 彼のおかげでこの戦争に勝ったというのでは決してなく、むしろロシア側の自滅である。決して、乃木軍は強くなかった。むしろ、弱かった。やれやれ。
 司馬はロシアの敗因は、指揮官クロパトキンの個性と能力のみに起因すると言っている。この第七巻を読む限り、我々素人筋にも、なんでクロパトキンが奉天のここで「退却」したのかと疑問に感じるような日露戦争最大の謎が描かれているのだ。
 「専制国家は滅びる！」ということから、「この戦争は日本が勝つ！」と、世界で唯一人予想したアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領は正しかったのだ。

 さてさて、いよいよ日本海海戦前夜。やっとロジェストウェンスキー以下バルチック艦隊もやる気が出てきた。やる気を温存しつつ、いよいよ第八巻へ続くが、その前に最初にバルチック艦隊を見た日本人と右往左往する彼の取り巻き連中の極めて日本人的な一面が面白おかしく描かれている。 「事件は会議室で起きてるんじゃない！現場で起きてるんだ！」

 この言葉は1998年に公開された映画『踊る大捜査線 ＴＨＥ ＭＯＶＥ」の有名なセリフの一つである。
 第7巻を読んでいる最中不意にこの言葉が頭をよぎった。

 奏天会戦において日本軍がぎりぎりのところで勝利した後に児玉が「東京に帰る」と言った。理由は「東京で要人たちの尻を叩いて講和への段取りを進めさせるため」ということだった（東京では勝利に酔い、まさに『お祭り気分』で、ともすれば「もっと攻めろ」と言いかねなかった）。
 この部分を読んだとき、「やっぱり上と下で温度差があってはいけないな」と感じた。

 人間はい生き物でちょっと権力を持つとすぐに振りかざしてしまう、意見が独りよがりになる（少なくとも自分は）。
 しかしそうではなく、人を使う立場になったらまず下の意見をよく聞き総合して考えていかなければいけないのだと思う。
 そうしていくことで良い仕事、良い人間関係を築いていくことができるのだと感じた。

 次はいよいよ最終巻。どんな結末になっているのだろう。 陸戦においては、とにかくクロバトキンは全くのヘボ役者として描かれている。
 司馬遼太郎の言う「クロバトキンの恐怖体質」を上手く利用して、日本軍はロシア軍を翻弄、本来であれば勝てない相手にとりあえず勝った。

 この作品は本論（日露戦争）だけでなく、この戦争を取り巻く状況解説が非常に面白い。そろそろ講和の時期を探る日本に対するルーズベルトの動き、考え方などがその一例である。
 この戦争を巡る周辺状況をみると、決して日本の実力だけで勝ったわけではない。喧嘩の相手も選ぶ必要がある。「敵の敵は味方」、この言葉を思い出した次第である。
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/12/4167105837.html">
<title>坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)</title>
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<description>一巻から始まる大長編傑作日本史では日本海海戦勝利、日露講和へと短い内容ですが、日清戦争から続く戦略があったことが分かります日露戦争勝利時に秋山真之が起草したと言われる艦隊解散文には「古人いわく勝って...</description>
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一巻から始まる大長編傑作日本史では日本海海戦勝利、日露講和へと短い内容ですが、日清戦争から続く戦略があったことが分かります日露戦争勝利時に秋山真之が起草したと言われる艦隊解散文には「古人いわく勝って兜の緒を締めよ」と勝利に湧き上がる軍を戒め戦争は終結しますこの作品は他国ではないわが日本の話。その後の日本についてはご存知の通りですが、自分の国について考察するには必読の作品いや「日本人」として必読しなければならない作品だと思います全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の最終巻。  

やっと読み終えました。
で、その感想を一言で言いますと、本シリーズは「日本人のバイブル」です！

なぜバイブルかと言うと、色んな読み方ができるし、色んな解釈の仕方ができる小説だからです。


バルチック艦隊の大洋行からは、海洋冒険ロマンを──。

ロシアや日本の軍隊からは、組織論を──。

大山巌からは、トップとしての条件を──。

明石元二郎からは、諜報の醍醐味を──。

東郷平八郎からは、明哲な決断力を──。

児玉源太郎からは、近代的合理性を──。

秋山真之からは、天才的な戦略論を──。

秋山好古からは、快活な人生論を──。

正岡子規からは、近代文学論を──。

乃木希典からは、武士道を──。

そして、すべての若き軍人・庶民からは、明治の時代が持つ熱さを──！

『坂の上の雲』は、近代日本の青春小説です。
もう二度と、あの時代が持った地熱は戻ってこないでしょう。
そこが、一抹の寂しさを感じさせ、微かな余韻となって胸に残ります。 いよいよ最終巻。本書のメインテーマである日本海海戦が描かれる。秋山真之起草のかの有名なキャッチ・コピー「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」が生まれたいきさつが興味深い。
 また本書を通じて、何度か作者が考えた点、「この戦争で日本が負けた場合、日本はどうなるのだろうか？」という実に興味深い点がこの最終巻でも再考される。もしこの日露戦争で日本が負けていた場合、少なくとも現在の状況には日本はおかれていないであろうということ、もっと考えるなら、果たして我々が生まれていたであろうかということまで考えさせられる。 革命前夜のロシアにとっても、列強が進出してきた東アジアに生きる日本にとっても、この戦争は大変な戦争だったのだ。
 ともあれ何度かの運が重なって日本は勝った。
 
 この最終巻は特に感動的な一巻である。本書のどこに感動するのだろう。日本がロシアに勝ったという結果のみに関してではない。
終始落ち着いた指揮をした東郷平八郎か、秋山真之の天才的ひらめきか、日本軍の「武士の情け」的精神か。英語教師である高橋是清を西田敏行が演じるシーンで安積歴史博物館が映像に! 本を読んで映像を見るか? 映像を見て本を読むか? あなた次第! この文春文庫版全八冊を短期間で読破したのはもう三十年近く前だ。これが私の実質的司馬遼初体験だった。

それ以前、「国盗り物語」を手にしたことはあったが、なんともつまらなくて結局読み切れなかった。短いセンテンス、改行の多さ、さっぱりし

過ぎた文体といった司馬のスタイルに馴染めなかったこともあった。それが「坂の上」ではページをめくるのももどかしい、といった熱中ぶりで

全巻読み終えた。「国盗り」から「坂の上」までは何年かあり、私の身にも様々な変化があったからだろう。それから司馬作品をかなり集中的に

読んだ。その後司馬離れの時期があり、さらに司馬他界を機に「街道をゆく」だけ十冊ほど読んだ。現在の私にとって司馬文学は過去のものとな

った。世界観、歴史観といった点で大きくかけ離れしまったのだ。客観的にみても今は司馬の限界や物足りなさを少なからず感ずる。だからとい

って彼の諸作品が価値が低いなどと傲慢なことはとても言えない。私を歴史の世界へ導いてくれた良き水先案内人であったことに変わりはない。

司馬遼太郎が果たした使命もそういうことであったのだろう。なかでも「坂の上の雲」は長く読み継がれるに値する作品である。
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<title>坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)</title>
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<description>日露戦争の当時、日本とロシアの国力は、比較にならないくらいロシアの方が上だった。軍事力、経済力、国際政治力、全て、ロシアの方が上である。でも、この戦争は、結果的に日本の戦略的な勝利に終わった。この意...</description>
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日露戦争の当時、日本とロシアの国力は、比較にならないくらいロシアの方が上だった。軍事力、経済力、国際政治力、全て、ロシアの方が上である。でも、この戦争は、結果的に日本の戦略的な勝利に終わった。この意外結末の原因を考えると、あの当時のロシアは、国全体が《腐敗》していた点にあると思われる。やはり、当時のロシア国民から見れば、《この腐敗した》国家に生まれた時点で敗北が決定していたのだろう。しかし、日本から見れば、この戦争の戦略的な勝利は、単なる《まぐれ》ではない。自国の圧倒的な不利を自覚した日本の、綿密に練った《作戦勝ち》だったという側面もある。しかし、この後、日本は《必勝の信念》の虜となり、合理性と計画性を喪失することになる。戦争は、巨大な《悪》であり、決して繰り返してはいけないものであるが、《歴史の教訓》から学ぶことは多いです。全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の６巻目。 

海軍も、陸軍もクライマックスの戦いへ向かって邁進していきます。

しかしその裏では、大諜報作戦がありました。
中心人物は、明石元二郎。

既にこの前の巻までで、ちょろちょろと名前が出てきましたが、
やっと大々的にフィーチャーされます。

う〜ん。
期待にたがわず、キャラが立った人物でしたね〜。(;^_^A

明石のエピソードに一つに、陸軍統帥・山県有朋の前で、小便を漏らしてしまった事件があります。
自前の構想を語るに夢中になり過ぎて、小便を漏らすのにも気付かず、その小便は床を伝って山県の足まで濡らしてしまった……と。(^^;;

でも、こういう狂信的な集中力があったので、
ロシア革命を扇動することもできたんでしょうね。

「『──あの男は、総理大臣の器ではないのか。』と当時の元老のあいだでは定評があったというほどだったから、
明石にはうまれつき経綸の才があった。」
と作者は書いています。

諜報活動は、決して歴史の表には出ません。

しかし、「表」と「裏」は表裏一体。
東郷や乃木、児玉、秋山兄弟……といった「表」のキャラクターと同レベルの賞賛を、
明石は与えられるべきでしょう。 この文庫本第六巻も、好古、真之の秋山兄弟はほとんど登場しない。どころか、台詞もない。この場面、ＮＨＫはどうするんだろう。主人公真之役のモックンはこの長い手待ち時間をどうすんだろう？

 手待ち時間といえば、マダガスカル島のノシベなる辺鄙な港に逗留中のバルチック艦隊、２ヶ月の手待ち時間が過ぎ、ようやくインド洋に繰り出した、やれやれご苦労様。英国に邪魔され、動力の石炭すら手に入れることもなかなか出来ず、やっとの思いで手に入れた石炭といえば、黒煙もうもうの悪質な有煙炭とくりゃあ、こりゃ船員の士気は完全に消滅するわなあ！
 満州・黒溝台の二人のロシア人大将、クロパトキン、グリッペンベルクのほうも大変、官僚的仲たがいのおかげで、日本に勝利をもたらしてくれたのだ。おまけにグリちゃんは、嫌気がさしてペテルブルクへ帰ってしまい、彼の地で、クロパトキンの批判をするわするわ。
おかげで、乃木さんは、悠々と次の戦地、奉天へ向かうことになったのだ。

 しかし、第六巻で最も興味深いのはロシア革命の影のキー・パーソン、日本の明石元二郎大佐だろう。このような日本人スパイがいたのだ、このような興味深い日本人が、日露戦争の影に、またロシア革命の影に生き生きと仕事をしていたのだ。明石のエピソードが書かれている箇所は、本当に面白く、司馬の文章も実に生き生きと躍動しているのだ。 中学1年の時、社会担当の先生にこう聞いたことがある。
 「歴史を勉強する理由は？」と。
 先生はこう答えた。
 「同じ過ちを犯さないため」と。
 その理由は当時よくわからなかったので、頭の片隅に留めておくにすぎなかったのだがその答えの意味が「坂の上の雲」特にこの巻を読むとよくわかる。

 長い歴史を見ていくと、絶対的権力をもった人物・組織が瓦解し、滅亡していく事例は多い。
 日本史に限定してみても、平氏や豊臣氏など多数ある。
 そしてそれらの滅亡の理由とロシア帝国滅亡の理由は同じであるというのが個人的見解だ。
 特に豊臣家とロシアが実に似ている。
 
 豊臣秀頼の生母・淀君またその周辺人物は、「豊臣家が滅びるわけがない」「全大名が豊臣家に忠誠を誓うことは当然」といった格好で、他大名や部下たちへの細かい気遣いがなかった。
 ロシアも豊臣家と同じであったことが本巻を読むとよくわかる。
 「同じ過ちを繰り返さないために歴史を学ぶ」という言葉の意味がここにある。

 人間は常に向上心を持っていないと成長しない動物である。
 しかし、常に前を向いていればそれでいいのではなく、気づいた時には歴史や過去の自分経験などと照らし合わせて省みることが大事だ。
 それができなかったから豊臣氏もロシア帝国も、また日本も敗戦を迎えてしまったのだろう。

 歴史を振り返ってみて自分と照らし合わせてみる、そして駄目だと思ったらすぐに修正する。
 それが社会で生きていくために必要なことなのだと思う。 この巻は日露戦争そのものの記述もあるが、むしろ傍論の方が面白い。バルチック艦隊の苦闘や明石元二郎のスパイ活動の描写が面白い。
 特明石元二郎である。スパイらしからぬ真直ぐな態度で任務を遂行しようとする姿が、意外にもレジスタンス活動を展開する人たちに受け入れられる。同時に、大国ロシアに立ち向かう小国日本に対する海外の目が優しいことにも気づく。

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<title>坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)</title>
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戦争の存在に関しては、私は当然、否定的である。しかし、国際社会を生き抜くための力としての《軍事力》は、必ずしも否定できません。また、個人の人生を勝ち抜くためには、《戦略》的な視点や、具体的なスキルとしての《戦術》も必要です。そういう意味で言えば、日露戦争をテーマにした、この(第5巻)も非常に面白いです。特に、兵力の面で見れば楽に勝てるはずの戦いも、無意味な《権力闘争》や、組織内部の《陰謀》によって、簡単に負けてしまう所が非常に興味深いです。組織全体の利益よりも、自分自身だけの利益を追求する人間が、組織内部で陰謀を張り巡らし、最後には、組織全体が破滅に至る所などは、非常に《人間的》な愚かさを感じました。いろいろな意味で興味深い一巻でした。 (追記:全然、関係ありませんが、彼女と仲直りしました。こちらの方も、組織内部の陰謀のために、なかなか上手く行きません。とりあえず、仲直りできて嬉しいです。)二〇三高地の激戦。
戦争の悲惨、無能幹部にひきいられる悲劇を描く。
戦場より遠く離れた軍司令部でさも最上の指揮をとる風の参謀達に対し、
「無為無能の作戦によっていたずらに死なせてきたのはたれか」
「名誉ある勇士の死が迫っている」
「その姿をこの場にいる者で見た者があるか」
と痛罵する児玉源太郎。
「国家は貴官を大学校に学ばせた。貴官の栄誉のために学ばせたのではない」との叫びにぐっときた。
明治維新を成し遂げた日本人の気骨をみる思いだ。
それにしてもわからない者にはわからない。「参謀」たる哲学がないゆえか。その指揮で死に行く部下達のことに思いをいたせない。無意識に自分の考えに固執してしまう。そして自分のために部下を使う形になる。後の太平洋戦争の悲劇を感じる。
また、トルストイのくだりは感慨深かった。後の「戦争と平和」執筆に通じる原点が書かれている。
「坂の上の雲」は「戦争と平和」も明確に意識しているのか。こんなに戦争が面白いものだとは思わなかった。
誤解を恐れずに言うけれど、本当に面白い。
こんなものだと知っていたら、学校での勉強はもちろん、戦争を知っている人からの話だって
若い人たちはもっと嬉々として聞くだろう。
悲惨なことはもちろん悲惨だし、人を殺すことがいいことだなんてもちろん思わない。
それが戦争という状況の中でも、哀しいことだとはもちろん思う。

飽く迄小説であり、この全てが絶対に寸分違わず事実だ、とは思わないけれど、
それにしても面白い。戦争のイメージも変わったし、日本の軍隊へのイメージも変わった。
まあこれがもっと近代の戦争であれば、ここまで面白いとは感じないのかもしれない。
武士道とか騎士道とか、そういったものが色濃く残っているところに感動するのだ。
命を顧みず突撃する勇猛さであるとか、敵将の遺体を勇猛さに感動して葬るであるとか。
休戦の日、敵軍の将と出会い、敬礼をし合って菓子まで貰うとか、
降伏すると決まったとき、この凄惨な戦いが終わったことを敵味方入り混じって抱き合い喜ぶ。
滑稽にすら思えるほどに純粋で、強く、勇ましく、道の精神に溢れていると思う。

国家から義務づけられたのでない限り、
人間は本来武器をとって殺し合うことに向いていないことを証拠だてるものであろう。
という司馬さんの一文があった。
本当にそうであろうか？と少し思った。
戦時下でも殺し合いをしたくない、と、それをしなくてはならない大義名分が終わった時
敵味方抱き合って喜んだというのに、
今の日本は、陰鬱な事件が多くて気が滅入る。
それはまあ、殺し『合い』ではないので、違うといえば違うかもしれないけど、
対等でないだけに余計に惨めで惨たらしい殺しだ。
そこには武士道精神も馬奇士道精神も微塵も無い。

私たちはここで振り返る必要があると思う。
でなければ本当に、日本はプライドも何も無いただの属国になってしまうから。
今でも結構充分なっているが。全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の５巻目。 

苦戦続きの日本がやっと勝利しました。 

苦渋の日々が続いた乃木希典も、これでやっと一息つけます。 

が、この裏には満州軍総参謀長・児玉源太郎の姿があります。 
天衣無縫なキャラクターである児玉は、乃木のようなカリスマ性はありませんが、物事を合理的に捉える事が出来た、まさに「近代」を宿した持ち主でした。 

日露戦争が終わった後、燃え尽きるように死んでしまうのですが、そこが日本の悲劇ですね。 
彼が生きていたら、太平洋戦争なる無茶無謀も、違った結末になったかもしれません。 

あとこの巻では、バルチック艦隊のロシア→アフリカ→アジアをぐるっと周る大航海が描かれてます。 
一つの冒険小説とも読めるんですが、これは当事者にとっては堪ったもんじゃない。
災難に次ぐ、災難で疲弊……。 
でも疲弊しても、疲弊しても、航海を続けなければならない。 
これじゃ、戦争に勝てるわけありません。。。 

ところで、このシリーズの初期に出ていた秋山兄弟。 
５巻目では、すっかり影が薄くなってしまいました。
最初は彼らが主人公だと思ってたのですが、どうやら『坂の上の雲』は歴史群像とも言うべき作品で、強いてあげるのなら「戦争」自体が主人公なのでしょう。 

司馬らしい、俯瞰的な作りですね。 第五巻では、日露戦争の旅順攻防が象徴的に描かれる。第四巻で乃木軍司令部が世界史上にもまれに見る無能司令部であることと、その無能ぶりが大いに描かれていたが、ここではお疲れ気味のその乃木に代わって、児玉源太郎が一時的に指揮をとったことにより、ついに明治37年12月５日、203高地を占領することになる、その前後のいきさつが印象的にかつまた興味深く描かれる。
 さらに、ロシア・バルチック艦隊の「ロジェストウェンスキー航海」の大遠征が興味深く描かれる。リバウを出港し、スペインのヴィゴを経て、以後、タンジー、ダカールとアフリカ沿岸を南下し、マダガスカル島のノシベなる辺鄙な港に投錨するまでがこの第五巻。18,000海里の大遠征、やれやれ。
 秋山真之が活躍する日本海海戦は、次巻以降のお楽しみとなるが、兄好古は本巻の終盤でロシア・コサック騎兵との小競り合いがいよいよ始まったのだ。

 例によって、日本とロシアの文化人類学的考察が、興味深い。
乃木とステッセルの会見の雰囲気、クリミヤ戦争と日露戦争の比較･････。
 日本に降伏したステッセルはその後、ロシアの軍法会議で死刑が宣告されるが、日本側の陳情で禁固刑に減刑されたという騎士道精神あふれるエピソード･････。
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<title>坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description>明治から日露戦争までの「日本人」を描いた歴史小説．文庫本で全８巻の長編．

秋山兄弟，正岡子規の３人が主役とされていますが，実際は明治の「日本人」の群像劇だと思います．
「欧米に追いつく」ことが国家...</description>
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明治から日露戦争までの「日本人」を描いた歴史小説．文庫本で全８巻の長編．

秋山兄弟，正岡子規の３人が主役とされていますが，実際は明治の「日本人」の群像劇だと思います．
「欧米に追いつく」ことが国家の一大目標であった時代，
それを担う人々の強い想い，行動が随所に散りばめられており，胸がアツくなります．

また，戦争の様子は小説とは思えないほど非常に緻密に描かれています．
緻密に書かれている分，少し冗長に感じるところもありましたが，
戦争の中でも登場人物の心境，気質に焦点をあてており，おもしろく読みすすめることができます．

そして，「坂の上の雲」という題名．
最終巻の‘あとがき’で，著者がその意味に触れています．
私はそれまで意味を理解できていませんでしたが，そこを読んで心に響きました．
著者が本書で語りたかったことが，この言葉に凝縮されています．素晴らしい題名だと思います．

＊ただ，私としては中盤（旅順攻略のあたり）で冗長に感じる部分がありました．
 この内容で６巻分くらいの分量なら本当に最高です．
ドラマを見て、いよいよ読むときが来たと感じ手に取る。
文句なしに面白い！
多くの司馬作品を読んできたけど、ちょっと書き方が違っている感じもする。
司馬遼太郎は、この作品に非常な力をいれているという感じだ。
本当はこのあとの太平洋戦争のことを題材とした作品も描きたかったのではと感じる。
ともあれ、ドラマもこの小説の雰囲気そのままに作っていると感じる。
ドラマのシーンが自然と浮かんできて、相乗効果で非常に楽しめた。
好古の「単純明快」な生き方に魅了される。すごい。
また今まで読んできた歴史小説では言及されてない「騎兵隊」についての記述にうなった。
史上の騎馬戦術の名将に武田信玄が入っていなかった。そこはどうなのか？個人的には気になった。評価が高い方は歴史好きの方が多いようなので、あえて歴史オンチの意見を述べます。
したがって、歴史好きの方は参考になさらないでください。同じように歴史オンチだけれども読むかどうか悩んでいる方に参考となるレビューを綴ります。

歴史が苦手であるにもかかわらず本書を手にとった理由は
1.各界の著名人がそろって絶賛
2.周囲に読んだ方が多く、皆が「面白かった」という（皆歴史好き）
3.名の通った経営者の多くが薦める
4.ドラマ化された（それほど面白いのであろうと思った）
です。

とりあえず１巻を読後の結果は、恥ずかしながら決して面白いとは思えませんでした。

まず、歴史が苦手ということもあり、出てくる単語に知らないものが多すぎることが一つの要因であると思います。

また、１巻は時代背景や人物の説明が長々と続き、それが苦痛でした。

面白いと言う人の話によれば、特に３巻あたりから面白くなってくるとのことでしたが、現在３巻まで読み終えたものの、「そんなに？」というのが正直な感想です。確かに戦闘シーン等は面白く感じるのですが、それが過ぎるといろいろ興味の無い解説がなされ、つまらないと感じる。この繰り返しです。


ただ、視点を変えて読むと、歴史小説としての面白さより、ビジネス書としても参考になることが分かります。

登場人物が意思決定をするまでのプロセスや弱者が強者に勝つための戦略の練り方などは、下手なビジネス書より参考になる箇所も数多くあります。


歴史オンチの私が読んでも「面白い」までは行かなくとも、他の歴史小説よりは読み進めることができるので、たしかに名著なのかもしれません。

個人的にはビジネス書と考え最終巻の８巻まで読破するつもりです。

恥を承知で本音で書き綴りまたので、多くの方にとって「参考になる」ようでしたら、歴史オンチ代表の意見として４巻以降の感想も随時レビューしていこうと思います。


私が読んだ本の中で最も感銘を受けた本。高校生の時に祖父にプレゼントされた本。
当時は1巻の途中で断念(笑)

社会人になって読み返したら、どえらい感動した。

今の日本があるのは多くの先人達の努力の結晶だということが、体に浸み入ってくる感じだ。
ただただ尊敬と感謝の気持ちで涙が止まらなかった。

この本を読むと、勇気を持ってチャレンジし続けよう。ベストを尽くせるように死ぬ気で考え抜こう。
と気持ちを新たにすることができる。

今後日本にこれ以上の歴史小説が出てこないとしてもそれはしょうがないことだろうと思える。

一人でも多くの人に読んでもらいたい。
そいいう気持ちでこのレビューを書いた。僕は二年ほど前に「坂の上の雲」全巻を購入しました。三巻の途中で、（正岡子規の死後の話が）つまらなくなって、その後読むのを止めてしまいました。最初から司馬遼太郎の文体に慣れなくて三巻途中まで読むのが精一杯でした。その後「坂の上の雲」に関する一般市民公募の講習会などに参加しましたが、その良さは理解出来ず、全巻書棚に預けたままでした。しかし2009年末から放送されたNHKのドラマを見てからです。「そのあと」・・・が知りたくなり、「坂の上の雲」を改めて最初から読みました。すると、司馬遼太郎の声は渡辺謙の声になり、秋山真之は本木雅弘になり、秋山好古は阿部寛になり、正岡子規は香川照之、などなどが紙の上で演じ始めたのです！ 俳優とは凄いものだと思ったのはこの時でした。それからは、もう読書するというより、映画を観る気分でアッ！という間に読み終えました。本当に楽しかったです。読み終えた後は、高校生の時の歴史教科書を読み返したり、インターネットで調べたりして、その世界にひと時浸りました。
確かにこの本は史実とかみ合わない部分があるかもしれません。しかし、明日を生きてゆかねばならない僕たちにとって、心や意識、思考の栄養分をふんだんに注ぎ込んでくれる、そういう書物であることは間違いありません。司馬さんから教えられる事は本当に多いと実感しました。こんなに感動したのは久しぶりです。
僕の場合は通俗的なアプローチかもしれませんが、それはそれでいいと思います。
読んで価値あるものを他に薦めるというのは、罪の無いことです。是非皆さん読んで下さい！???同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。 ???司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。（土井英司）
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/16/4167105780.html">
<title>坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)</title>
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<description>《司馬遼太郎》氏の名作『坂の上の雲』の第3巻です。日清戦争も終わり、正岡子規も臨終の時を迎え、いよいよ、日露戦争がやって来ます。個人的に感慨深かったのは、《正岡子規》の死です。当時、過去の遺物でしか...</description>
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《司馬遼太郎》氏の名作『坂の上の雲』の第3巻です。日清戦争も終わり、正岡子規も臨終の時を迎え、いよいよ、日露戦争がやって来ます。個人的に感慨深かったのは、《正岡子規》の死です。当時、過去の遺物でしかなかった《俳句》や《短歌》を、《生きた文学》として復興させた業績は大きいですし、私の作品(短歌)も、子規の仕事がなければ成り立たなかったことを思うと、感慨深いです。個人的には、子規の言う《写生主義》には反対なのですが、それでも《俳句》や《短歌》を復興させた業績は大きいです。物語は、子規の死とともに、いよいよ《日露戦争》へと向かって行きます。今後の展開が非常に楽しみです。(追記:ちなみに、私の作歌上の主義は、《創造主義》である。【短歌という型式を用いて、全く新しい《ヴィジョン》を創造する。そして、そのヴィジョンの中に、新しい時代を勝ち残るための《哲学》を盛り込む】。これが私の言う、《創造主義》である。この作歌法に関しては、私の愛読する《SF》や《ファンタジー》の影響を、多分に受けている。はなはだ僭越かも知れないが、21世紀という時代にふさわしい、《21世紀の短歌》を創造することが、私の目標である)。(追記2:実は、短歌評論『創造主義短歌宣言』を書くことも、考えている。でも、仕事があるから、時間がないなあ)。全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の３巻目。 

う〜ん、３巻目にして正岡子規が亡くなってしまった。(T.T) 
彼って、この小説の主役級の人物じゃなかったの？ 

おまけに作者自身、「この小説をどう書こうかかということを、まだ悩んでいる」と。 
随分、正直に心情を語るなぁ〜と思ってしまいました。（笑） 

まあ、正直ちょっと戸惑いを覚えたのですが、これでとうとう日露戦争が勃発。 
怒涛の展開で、感傷に浸る暇もありません。 

国を隔てて育まれた友情や愛も、この戦争でバラバラになります。 
映画のコピーだと「互いに殺しあう運命」とでもなるんでしょうか……。 

でも、そこには悲惨でドロドロとしたものが感じられません。 
日露戦争は、騎士道や武士道が残っていた時代です。 
お互い殺し合いをしても、友情は永遠不滅。 
敵に対するリスペクトが根底にあるので、 
何とも言えない清々しさがあります。 日清戦争から日露戦争 戦艦三笠とはといろいろな事がこの巻あたりから
見えてきた。
しかし、やはり戦争は哀しい、惨い、理不尽である。
戦後生まれの私としては祖父などから聞いた事がここにでてきたことに驚く。
何故人は人を国は国を取り合うのか、なんだか少しづつ分かってきた感がある。

 敗戦色濃い日本が何故海軍に命運をあずけたのだろうか、この文庫本は
いろいろと教えてくれた。第二次世界大戦という大きな犠牲者のでた
戦争も読んでいると人々の日常と軍部の日々とが重なって苦しくなる。

 軍というものがどうやって戦争を引き起こすか今後の巻にも期待している。
ぜひ「坂之上の雲」皆様に読んで頂きたい。
体裁は淡いイラストです。

    推薦いたします。

 日本が明治維新により、ヨーロッパにおける歴史観にいう「近代(Modern)」を迎え、新しい主権国家体制がスタートした明治時代を背景としているのが「坂の上の雲」江戸時代以前は現在における「国家」とは何かの概念に相当するような「国」ではなかったのが日本であり、イタリヤと同じような(都市国家の乱立)諸大名ごとに領国が分かれていた時代が続いていた。
 歴史書には時代の出来事とその意味が述べられているに過ぎないものが多いが、司馬遼太郎さんにより、実在の人物を主人公として、例えば正岡子規により、俳句が言葉を凝縮させた文学として江戸時代の作者による恣意的な側面をもつものから、より体系的(若干の疑問もあるが)なともいえる規則性を持つに至るきっかけとなって(完成度を高めていったのは高浜虚子)いったことなど、病身の子規のことに多くのページを割かれているのが「坂の上の雲」の(1)(2)(3)。
 明治時代の初期から中頃にかけて国防という観点からの国力が殆んどゼロに等しい日本が、清国という東アジヤ地域における老大国の衰亡、ロシヤという大国の「南下の願望」を実現するための侵略とそれに便乗しようとするヨーロッパ諸国の植民地政策などを時代背景として秋山兄弟が愛媛県松山を出て、兄は陸軍、弟は海軍の軍人となる経過が、兄弟の人間性を具体的に描きつつ話が展開されて行く。
 兄は明治の日本陸軍が黎明期に騎兵集団を持つに至る中心的役割を果たす人となって行き、弟は日本海軍の実戦における戦術を体系的に確立した唯一の人となっていくという、二人の職業軍人としての成長の過程が描かれていく。但し、二人の活躍は立場的にも戦略次元のものではない。
 面白いのは、二人を通じて明治維新を主導した薩摩、長州の軽輩が明治初期の陸・海軍の幹部となり、ロシヤやヨーロッパ諸国の侵略を前にして意識の切り替えができない人々が消えて行かざるを得なかったことなど、歴史の表面には出てこない人間模様が描かれている。
 司馬さんの書かれた物としては、文体や表現が「竜馬がゆく」などの場合とは、かなり違っていて「街道をゆく」の各巻と共通するものになっているように感じられる。つまり、小説の筋書きを追っていくことよりも、その節々における司馬史観とも言える主観的記述が圧倒的に多くなっているということを感じる。
 このことが、時代の歴史の細部を捉えるものとして興味深いものになっていると感じる人も多いのではないだろうか。司馬さんの作品が他の作家と大きく違う点であり、文化勲章を受賞されたのは私見として当然と感じる。 第三巻で特に印象的なのは、日露戦争に対するロシアの姿勢。

 この巻を読んでいると、この時代とにかく列強の日本に対する評価は低かったことがわかる。
 特にロシアは、「日本がロシアに対して戦争を起こすはずがない、なぜならば負けるとわかりきっているからだ」など、日本を「敵」としてもみていない。
 しかし、結果がわかっている今だからいえることだが、ロシアは「傲慢」だったということが分かる。
 ここから今に生きる私たちが学ばなければけないことは、「謙虚に生きなければいけない」ということだ。
 
 「余裕は大事だけど、余裕も過ぎると「油断」になってしまう」「常に危機感を持って考え、行動することが大事」という教訓をここでは与えている。

 しかし日露戦争についてはあまり詳しくなかったので、「日露戦争はたぶん五巻くらいからだろう」と思っていたのに三巻にしてもう始まってしまった。
 今後どのように進んでいくのかみていきたい。


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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/17/4167105799.html">
<title>坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)</title>
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<description>『坂の上の雲』第4巻です。やっぱり興味深かったのは、日露戦争における《旅順攻撃》の記述です。無能な指揮官と、無能な参謀による、無能な作戦が、どんどん被害を拡大させて行く描写が圧巻です。これがフィクシ...</description>
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『坂の上の雲』第4巻です。やっぱり興味深かったのは、日露戦争における《旅順攻撃》の記述です。無能な指揮官と、無能な参謀による、無能な作戦が、どんどん被害を拡大させて行く描写が圧巻です。これがフィクションではなく、《史実》だったことを思うと、背筋がゾッとします。また、これだけ無能な指揮官と無能な参謀を止めることができなかった、《組織の論理》にも、背筋がゾッとします。また、遠い歴史の話ではなく、現代の日本の状況を思わせる所も、背筋がゾッとします。組織とは何か?人材とは何か?について、深く考えさせられる第4巻でした。 第三巻の冒頭で、正岡子規が死んでしまって以来、この第四巻でも、彼の回想シーンでさえもなく、彼はもう登場しない。ＮＨＫではじまったスペシャルドラマでは、秋山兄弟が主人公、特に弟の秋山真之が主人公として設定されているが、この第四巻では兄弟はまず出てこないし、台詞もない。むしろこの第四巻では、戦争とりわけ日露戦争が主人公である。

 小説といっていいかどうかわからぬが、この小説風ルポルタージュは、明治時代を生き抜いた秋山兄弟のその生き様をバックボーンに据えつつ、欧米列強、特に中国(清)とロシアと日本との文化的・文明的、さらにいえば文化人類学的にその相違点等々を考える記述が多く、むしろこっちのほうが私には面白い。

 ダラダラと読み進むことを強要された形の第三巻に比べ、この第四巻は面白い。秋山兄弟が出てこないにもかかわらず、乃木希典と伊地知幸介をトップに抱える旅順攻撃用のこの乃木司令部を「世界戦史にもまれにみる無能司令部」と喝破する痛快さ！ また大ロシアのバルチック艦隊の兵士たちの士気の低さ、無機能ぶり、愚かさ程度が興味深く描かれている。乃木の26日にこだわる「総攻撃」とか「白襷隊」等々のヒステリー稚態をはっきりと言ってしまうなんて、何て勇気ある！

 この第四巻は、ジュンク堂大阪本店で買った。私が今のところ最もよく利用する本屋さんである。この大阪本店は、旧毎日新聞大阪本社跡地に建てられた堂島アバンザ内にある。１階がコミック、２階が新刊書・文芸書・文庫本、３階が社会科学・自然科学系統の専門書が多い。この大型店舗の２階でも司馬の本はＮＨＫドラマにあやかってか、平積み状態で売られている。この本屋の一番いいところは、ここで買った本を読んだり、また買わずともそこらの売場にある本・雑誌等を勝手に手にとって、自由に読んでいいスペースが設けられていることだ。この窓際の椅子は終始、満席の状態にある。そのせいか、ジュンク堂は「日本一の図書館」の称号すらもらっているのだ。こりゃいい。 第４巻を読んでいて感じたことは二つ。
 ひとつは「世界の中の日本」、二つ目は「著者の乃木嫌い」だ。

 これまで読んだ司馬作品では（特に戦国期の作品では）外国人の名前が出てくることはなかった。
 しかし、本作は日露戦争を描いた作品だけあって外国人の名前が数多く出てくる。
 そのことを考えながら読んでいると、「世界の中の日本」を思わされる。
 特にそのことを感じたのは日露戦争が「ロシア革命」に関わっている記述だ。
 この部分を読んでいると、「やっぱり鎖国はよくなかったのか」と考え、また「世界の中の日本」を再認識させられた。

 司馬遼太郎と言えば大の乃木希典嫌いとして知られている。
 しかし、私がこれまで読んできた司馬作品からはそれを感じることはできなかった（強いて言えば「飛ぶが如く」）。
 しかし、本作は違う。乃木批判のオンパレードだ。
 ここまでこき下ろしていると、「乃木希典はよほどの愚将だったんだな」と思ってしまうが、逆に乃木を「名将」としている人もいるのでよくわからない。
 ここからわかるのは、「良く見るも、悪く見るもその人の考え方次第」ということ。
 「人の意見に左右されてはいけない」ということをここから学ぶことができる。

 さあ、「坂の上の雲」も折り返し地点についた。
 今後どのように歴史が展開していくのか。目が離せない。 黄海海戦、遼陽会戦では敵失もあり、勝つことが出来た。その一方で旅順は膠着する。
 作者がうまいのは、陸戦、海戦だけでなく、外交、スパイ、日英同盟、戦費調達など、日露戦争を巡る全ての要素を同時に進行させていることだ。
 実力で劣る日本がいかにして勝てたか。勿論明治人の冷静な計算、士気が勝っていたことも確かだが、運や敵失にも助けられている。本当に薄氷を踏むような戦いだ。
日露戦争において英雄か凡将か評価が両極端に分かれる乃木希典。

司馬先生は凡将の立場で旅順攻略戦を描いており、
乃木の評価に対する議論を紛糾させる契機になったといわれてます。
とにかくこの本では正面から突撃あるのみです。

大将の心理を含め、日露戦争を丹念に描いています。
ロシアのクロパトキンもそうですが、
個人の感性や性格に戦局が大きく左右されていく姿に興味が惹かれました。

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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/18/4167105772.html">
<title>坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)</title>
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<description>ロシアの建国史に大幅な頁数をさいている。
幕末から明治期、日清戦争から日露戦争へと続く世界的な動乱の時代、どのように各国の思惑が絡み合って戦争が起きてきたのかが詳細に綴られる。
今まで漠然としていた...</description>
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ロシアの建国史に大幅な頁数をさいている。
幕末から明治期、日清戦争から日露戦争へと続く世界的な動乱の時代、どのように各国の思惑が絡み合って戦争が起きてきたのかが詳細に綴られる。
今まで漠然としていたものがクリアになった。すごい。非常に勉強になる。
主人公３人もそれぞれが際だってきたが、正岡子規がものすごく魅力的。
1度会ってみたかった。
ただ、戦争とは悲惨なものだということを念頭に読み進めたい。今、第1巻を読了して、第2巻を読んでいる所である。作品を読んでいて、一番感じることは、やはり《男の生きざま》である。老いも若きも退廃して使いものにならなくなってしまった、今の日本の男達とは、全然違う。やはり、新たな国を造り上げていった《明治男》達の魂は、今時の根性の腐った男達とは、全然違う。今、こういう《気概》を持って生きている男と言えば、《ロック》系と《ヒップホップ》系ぐらいだろうか?魂の腐った外道のような男達に、読ませてやりたい名作だと思います。全８巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の２巻目。  

だんだん時代が動いてきましたね〜。
３人の主人公たち、秋山好古・秋山真之・正岡子規もその流れの真っ只中にいます。

この巻では日清戦争が起き、まだ国体として脆弱な日本が描かれます。
ご承知の通り日清戦争では、日本が勝利したわけですが、必ずしも日本が強かったわけではなく、清国自体が国としてのまとまりに欠けてたからだと描かれてます。
こんなこと、教科書に書いてありませんでしたよ〜。(^^;;
やっぱり歴史は「教科書」ではなく、なぜか？を考える哲学＝人間のドラマとして捉えると理解が深まるかもしれません。

日清戦争で、清の軍人に降伏を勧めるシーンがあります。

日本は薩摩軍人の伊東が指揮していたのですが、
要するに清国も明治維新をやれと申し送ってるのです。
勝った国が無慈悲に服従させるのではなく、
こうやったらもっと強くなりますよ、と一種のコンサルタントみたいなことをやってるのです！
偉いびっくりしましたね、僕は。
薩摩の人は、こういった傾向があるようです。
戦いが終わったらノーサイドどころじゃなく、
手厚く持て成すってのが、現代人の僕も見習わなくちゃいけないとこです。

あと途中、司馬が歴史科学について苦言を呈しているところがあります。
「たとえば水素は悪玉で酸素は善玉であるというようなことはないであろう。そういうことは絶対にないという場所ではじめて科学というものが成立するのだが、ある種の歴史科学の不幸は、むしろ逆に悪玉と善玉とわける地点から成立してゆくというところにある」

もちろん『坂の上の雲』は、こうした歴史科学とは正反対の小説です。
２巻目も「俯瞰」で捉えた眼で、ダイナミックな歴史を追っております。 第二巻は、出張先の小田急・本厚木駅前の書店で買った。司馬は関西だけで人気があるのかと思いきや、ここでも人気で特別のコーナーが設けられていた。2009年秋からのNHKの大河ドラマの影響大であることは否めない。

 本書は、長編小説ということになっているが、小説と言うより、むしろ歴史ルポルタージュである。３人の主人公の生き様を歴史の順番に追っていくという形を取っているが、例えば、ロシアの成り立ちの歴史がいきなり登場してきたりして、作者は縦横無尽、あれもこれ持って感じで、筆を進める。
 ところで、本書にいう秋山兄弟は、秋山家の３男と５男であるが、そのことは一切触れられていない。長男、二男は何してた？ 日清・日露の両戦争を描きたかったからともいえるが、もう少し二人の生い立ちなるものを書けなかったものか･････。まあ、いいけど。

 それやこれや・あれやこれやで、第二巻は日露戦争勃発前夜までが書かれる。 第一巻では秋山弟、正岡子規の葛藤や情熱が描きながら、それを中心に「明治日本」をいうものを表現していた。
 第二巻では日清戦争、米西戦争などが起こり、それらの経緯を描きつつロシアを中心とした世界情勢が書かれている。

 この間で印象に残るのは、十九世紀末の帝国主義。
 二十一世紀の今考えると、「なんて馬鹿な考えだ」と思ってしまうが、この時代があったから今の時代があると考えるべきなのだと思う。

 三巻で、世界情勢はどのようになるのだろうか？
 日露戦争にはどのようにして突入していくのだろうか？
 次巻も目が離せない。
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<title>100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)</title>
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<description>先日、何の気なしに手に取った本

だいぶ昔に読んだかもしれない

絵本なので読むのは５分もかからなかった

内容は単純かもしれない

人の生き死にを猫になぞらえ、輪廻転生を繰り返すねこ

そんなねこ...</description>
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先日、何の気なしに手に取った本

だいぶ昔に読んだかもしれない

絵本なので読むのは５分もかからなかった

内容は単純かもしれない

人の生き死にを猫になぞらえ、輪廻転生を繰り返すねこ

そんなねこが行き着いたのは、平凡な、しかし、充実した、愛する妻との1回限りの人生

家庭をもち、愛する妻をもち、愛する子をもち、初めて共感して感動した絵本

子どもにはわからないかもしれない

大人の絵本といってよいだろう

また、愛娘へのプレゼントが１つ増えた私が薦める絵本ベスト１．
私がパートナーと付き合っている頃，「これってあなた？」と読ませてくれた絵本である．
そして，猫ではないけど，私たちは結婚し，子どもが生まれた．第１子誕生の時に，この猫をぬいぐるみ作家に作ってもらった．それから２０年少し立ち，機会があり読み返してみた．そして，ぬいぐるみの猫を抱いてみた．改めてこの本はすごい！と思う．大人が読んでも子どもが読んでもそれぞれ意味を感じ取れる本だ．あなたのパートナーにこそ読んでもらってほしい．そして，子どもにも読み聞かせしてほしい．
さらにこの絵本を魅力的にしているのは，絵にあることを付け加えておきたい．
 初めてこの話を耳にしたのは今から30年余り昔、とある深夜のラジオ番組でのことだった。番組中にディスクジョッキーが『今週の本』として毎週様々な本を朗読するコーナーがあり、その中で朗読されたことを覚えている。
 主人公の猫は“100万回生きた”とうそぶく。けれど飼い主に愛されることはあっても、その飼い主を愛することはなかった。その猫が或る日、“自分の猫”となり、一匹の猫に出会う。彼は自らが100万回も生きて死んだことを話したが、彼女はそんなことに全く無関心だった。この出会いが彼に“自らが相手を愛することの意味と大切さ”を気付かせる。彼はまだ一度も“生きることも死ぬことも経験していなかった”のだ。
 彼が辿った足跡はそのまま“子供から大人への成長の過程”に重なる。小さな命として生まれ、周りからは大切に育てられるさまは“誰かの猫”としての存在だった猫の姿であり、“自分の猫”となった日は“1人の自立した存在”として社会への一歩を歩み出した命を物語る。
 命には時間がある。“100万回生きた”とは長い時間のようでもあるが、その実は余りに短いことを表していると思う。それは物理的な時間の意味ではなく、大切な人に“いつ出会うことが出来るか”とのタイミングを意味し、そして同時に“どれほど深くその時間を享受することができるか”との意味が込められているのではなかろうか。その大切な人はそれぞれにより異なるかもしれないが、大切な人に出会ってから別れるまでの時間を共に生きることの意味にさしての違いはない。そしてこの時間を『幸幅(＝幸福)』と呼ぶ。
 作品中での『愛することの深さ』は“誰かの猫”＜“自分の猫”＜“白い猫の猫”と出会いの順番からは逆となる。人の一生には限りがあるという現実を突きつけられた時、本当に大切なことは何か、を改めて考えさせてくれる作品だった。名作中の名作ですね。

絵本を全く読んだことがない、ていう人でも、この本は読んだことがある人は多いのではないでしょうか。


死んでも死んでも生き返るねこが、最後には生き返らなくなる、ってお話。

色々な人生訓を感じ、いろんなことを考えさせられますが、そこに全く説教臭さがないところが素晴らしいです。


まずその前提の素晴らしさで勝負あり！！な気がします。

このねこにとって「死」は本当の意味での「死」ではなく、テレビゲームのように、リセットしてやり直せる感じの１つの区切りでしかないわけで。

この世に生きる人間や動物とは違う、「あっちの世界の住人」の立場にあるように思えます。

でも、彼は当たり前に「こっちの世界」で生き、暮らしているわけで、われわれと同じように「こっちの世界」の感情に支配されていて。

それは、退屈だったり。

嫌悪や充実感のなさ、だったりの。


でも、そこで初めて、このねこの心の底が動く出逢いを得て。

そして死んでしまう。

もはや二度と生き返ることもなく。


あまり語りすぎると、この素晴らしい作品を陳腐にしてしまう気もしますが、、、、。


この本は、私達が、幼児期から、老いて死の扉を開けようとする頃までの70年、80年間、常にそばに置き、

色んな場面で色んな誰かとこのお話を読み、そしてそれについて共に話をできるような、珠玉の作品です。


愛する２人が結婚する時も、

かわいい子どもが生まれた時も、

思春期の子どもが人生に迷うときも、

老い、病み、死の階段を登ろうとする時も、

いつでも、何かを与えてくれる絵本な気がします。

私は他の人のレビューの「本当の愛を知る」という言葉が腑に落ちなくて、
何度も読み返し、読み返すたびに泣いてしまうわけを自分の心に聞いてみました。

誰か好きな人ができたからって、
そんな簡単な理由で私は涙流してないと思ったからです。

私がいちばんぐっとくるのは「そばに いても いいかい」の部分です。
前半では人間がいかにこのねこを愛してきたかが書かれています。
100万回も生きたねこだから、「愛」がどういうものかは十分知っていると思いました。
だからこそ「戦争をやめてお城に帰ったり」「大きな声で泣いたり」することが書かれていて、
「死ぬのなんかへいきだったのです」というのはねこの「強がり」だと思うのです。

私は白いねこと出逢い知ったのは「愛」ではなく「強がることの無意味さ」だと思いました。
うまく書けないのですが、ぽんと白いねこが出てきてそのねこを好きになったから、
と考えるには白いねこがあまりに「シンボル」すぎるからです。

私は自分を変えるには自分自身が気付くしかないと考えています。
だからこのねこも「誰かを好きになったら」ではなくて、
「強がることは無意味だ」と言うことに気付いた。という話にしたいのかもしれません。
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<item rdf:about="http://75-book.bestbook-search.com/detail/20/4309420516.html">
<title>須賀敦子全集 第1巻 (河出文庫)</title>
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<description>この感じを何と言えばいいか分からないけど、人はやっぱり人が好きで、しかたないのだろうという感じがする。

須賀敦子さんはたぶん、いわゆるバイタリティあふれる吸引力のある女性ではないのだろう。
しっか...</description>
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この感じを何と言えばいいか分からないけど、人はやっぱり人が好きで、しかたないのだろうという感じがする。

須賀敦子さんはたぶん、いわゆるバイタリティあふれる吸引力のある女性ではないのだろう。
しっかり、常に誠実で、表面だけじゃなくしっかり人の話に耳を傾け、真摯に素直に人に対面する人だ。
でなければ、こんなエッセイは書けるはずがない。おとなしげだけど、ものすごく誠実で愛に溢れた人、なかなかいそうでいない。

イタリアの希有な人々との希有な蜜月の物語だが、須賀さんという人間も相当希有だ。
自分の人生に迷ったら、思い出すことが誰にでもあるだろうけど、私はこのエッセイとその著者を思い出すだろう。須賀敦子の文章は癖になる。たまたま「本に読まれて」を手に取る機会があって、その文章の美しさに惚れ込んでしまった。その文業が、すでに文庫版全集になっているとは……。
デビュー作「ミラノ 霧の風景」と第二作「コルシア書店の仲間たち」が1冊になって、単行本未収録の「旅のあいまに」も入っていて、お買い得。
これから須賀敦子を買って読もうという人は、当然、この本から手にすべきです。

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